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台風13号1週間 茨城県内死者2人、住宅浸水1178棟に ボランティア不足 連休期待

2023.09.16
 台風13号に伴う記録的大雨から1週間。茨城県の15日までのまとめでは、県内では2人が死亡、2人が軽傷を負い、住宅の浸水被害は1178棟に上る。特に被害が大きかった日立、高萩、北茨城の3市では災害ボランティアの活動も始まっているが、人手不足の状況で、被災地では16日からの3連休に支援が集まることを期待している。 (竹島勇)

◆日立・高萩・北茨城 市長が激甚災害指定要望

 日立市の小川春樹市長、高萩市の大部勝規市長、北茨城市の豊田稔市長は15日、県庁で大井川和彦知事と面会し、復旧を急ぐため激甚災害に指定されるよう支援を求めた。

 市役所庁舎が水没した日立市の小川市長は面会後の取材に「市内の河川の溢水(いっすい)や山間部の土砂災害など全市的に被害が出た。激甚災害に指定されれば新たな支援が受けられる」と期待。大部、豊田両市長も浸水家屋の多さや、水産関係の被害の深刻さを訴えた。

 日立、高萩両市では15日、両市内にキャンパスがある明秀学園日立高校の生徒が被害家屋の片付けなどのボランティア活動をした。ボランティアの要請は日立市では同日までに約100件あった。北茨城市でも約100件の要請が来ているが、14日までにボランティアが入れたのは19件にとどまるという。

 3市の社会福祉協議会などは災害ボランティアの登録を呼びかけており、北茨城市の担当者は「ボランティアの需要は今後も増えると予想され、多くの人が参加されるのを期待している」と話す。

 県社会福祉協議会は16~18日に、水戸市から北茨城、高萩両市へボランティアを運ぶバスを運行する。ホームページから登録すれば誰でも利用できる。各日とも県庁と水戸駅南口を朝出発し、午後6時すぎに水戸市に戻る。詳細は県のホームページから。

 自宅に住めなくなった被災者への対応では、日立市では空いていた市営住宅に7世帯が入居し、22世帯分の余裕がある。高萩市は用意した災害用公営住宅8室が15日に埋まり、さらに希望者がいるため対応を検討中。北茨城市では21件の相談があり、15日までに11世帯が公営住宅への入居が決まった。