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Tシャツはためく黒潮町に移住を イベントボランティアに宿泊費補助

2024.11.27
 高知県黒潮町は、移住者を増やすための対策として、ゴールデンウィークに町内で開催する「Tシャツアート展」のボランティアに宿泊費を補助する計画を明らかにした。近年は移住を視野に参加する若者も増えており、「長く滞在することで町の魅力を知ってもらい移住につなげたい」という。
 Tシャツアート展は、黒潮町入野の海岸で潮風に揺れる1千枚程度のTシャツを楽しむイベント。主催するNPO法人砂浜美術館によると、県外からのボランティアは毎年10人ほどおり、半数は20~30代の若者が占めているという。
 町の計画では、1泊あたり5千円を上限に5泊分まで補助する。ホエールウォッチングや天日塩づくり体験など、町内で使ったレジャー費用も1万円分支援する。担当者は「ボランティアとしてイベントを支えてもらった後、さらに生活を楽しんでもらい、町の暮らしを体験して欲しい」と話している。
 先進的な人口減対策に交付する県の総合交付金の審査が27日にあり、対象事業として適正と判断された。来年度は20人分として70万円を充てる予定。このほか、休業中の温泉施設「こぶしのさと」を再開させて関係人口の拡大を図る事業なども含め、黒潮町には4年間で2210万円を交付する。
 県はこの日、室戸市(7780万円)と高知市(2101万円)、四万十市(5495万円)への交付も決めた。(羽賀和紀)