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美しい豊島 取り戻そう 自動車リサイクル団体が環境保全・再生活動

2025.01.30
 かつて日本最大級といわれた有害産業廃棄物の不法投棄事件の舞台となり、今は緑豊かな風景を取り戻す取り組みが続く豊島(てしま)(香川県土庄町)の産廃処分地跡で30日、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(東京)のメンバーがボランティア活動をした。
 NGPは廃車買い取りサービス「廃車王」のCMで知られ、全国の自動車リサイクル業者で構成。豊島に多くの自動車部品の廃材が不法に投棄された経緯を踏まえ、2019年から豊島での環境保全・再生活動に取り組んでいる。
 この日はボランティア11人がNPO法人瀬戸内オリーブ基金の職員らと一緒に、環境学習の見学者らが処分地跡を見渡す展望台周辺で雑草や木々を伐採した。NGPサステナブル委員会の岸本恭秀委員長は「豊島事件を風化させないためにも、自動車リサイクル事業者として関心を持ち続けたい」と語った。
 住民団体「廃棄物対策豊島住民会議」の安岐正三さん(73)は「継続的に取り組んでくれて、展望台周りなど目に見える形で整備されてきた。非常にありがたい」と話していた。
 岡山大学が取り組む、処分地跡の植生を回復する活動にも参加。コバノミツバツツジやクスノキなどの成長を阻害する雑草を取り除いた。(木野村隆宏)