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「全生園に恩返し」 6年ぶりごみ拾い 地域住民、生徒、少年野球チームら
2025.03.09

東京都東村山市の国立ハンセン病療養所「多磨全生園」で8日、ボランティアらによる清掃活動がコロナ禍を経て、6年ぶりに行われた。地域住民や地元の中学生、少年野球チームのメンバーなど約170人が参加し、園内のゴミや枝などを拾い集めた。(岡本太)
◆東村山のハンセン病療養所
多磨全生園には、差別や偏見のため故郷に帰れなかった入所者たちが植えた郷土ゆかりの木々があり、入所者自治会や市などが「人権の森」として後世に残そうと取り組んでいる。
ボランティアによる清掃活動は「人権の森」をはじめ多磨全生園の歴史や経緯に多くの人に触れてもらおうと市と自治会が2005年から開催。コロナ禍の影響で、2019年5月の実施を最後に中止となっていた。
6年ぶりとなった今年の清掃活動には、コロナ禍前の約100人を大きく上回るボランティアが参加。トングやほうきなどを手に園内を歩き、約1時間かけて、ゴミや枯れ枝などを集めたり、石碑を磨いたりした。
東村山第五中学校2年の鈴木悠真さん(14)は「全生園は普段から通らせてもらうことがあり、身近な感じがする。恩返しで少しでもきれいにしたい」。東村山市の斎田晶子さん(42)と咲和さん(8)の親子は「これだけの緑が残っているのはすごい。全生園の歴史とともに守っていきたい」と話した。活動後にはガイド付きの園内散策があり、参加者たちが園内の納骨堂や寺や教会などが集まる宗教地区などを見て回った。
多磨全生園は1909年に公立療養所全生病院として発足。患者を強制隔離する国の政策で多い時で1500人以上を収容した。治療薬が登場し、発症がまれとなった現在は、元患者の87人が生活。平均年齢は88.7歳と高齢化が進み、歴史継承に向けた議論や取り組みが進められている。
◆東村山のハンセン病療養所
多磨全生園には、差別や偏見のため故郷に帰れなかった入所者たちが植えた郷土ゆかりの木々があり、入所者自治会や市などが「人権の森」として後世に残そうと取り組んでいる。
ボランティアによる清掃活動は「人権の森」をはじめ多磨全生園の歴史や経緯に多くの人に触れてもらおうと市と自治会が2005年から開催。コロナ禍の影響で、2019年5月の実施を最後に中止となっていた。
6年ぶりとなった今年の清掃活動には、コロナ禍前の約100人を大きく上回るボランティアが参加。トングやほうきなどを手に園内を歩き、約1時間かけて、ゴミや枯れ枝などを集めたり、石碑を磨いたりした。
東村山第五中学校2年の鈴木悠真さん(14)は「全生園は普段から通らせてもらうことがあり、身近な感じがする。恩返しで少しでもきれいにしたい」。東村山市の斎田晶子さん(42)と咲和さん(8)の親子は「これだけの緑が残っているのはすごい。全生園の歴史とともに守っていきたい」と話した。活動後にはガイド付きの園内散策があり、参加者たちが園内の納骨堂や寺や教会などが集まる宗教地区などを見て回った。
多磨全生園は1909年に公立療養所全生病院として発足。患者を強制隔離する国の政策で多い時で1500人以上を収容した。治療薬が登場し、発症がまれとなった現在は、元患者の87人が生活。平均年齢は88.7歳と高齢化が進み、歴史継承に向けた議論や取り組みが進められている。