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文翔館で震災追悼、キャンドルともる 避難者、大学生ら思い新た
2025.03.11

東日本大震災の発生から14年を迎えた11日、山形県内でも犠牲者を追悼し、被災地の復興を願い、震災を風化させず語り継ぐ催しが開かれた。震災では県内でも3人が死亡し、被害が大きかった福島県などからの避難者は1159人になっている。(大谷秀幸)
山形市の文翔館では、午後5時ごろから県などでつくる実行委員会による「3.11キャンドルナイト」の追悼式典が開かれた。参加者が1分間の黙禱(もくとう)をして、犠牲者を悼んだ。
会場の広場には約400本のキャンドルがともされた。キャンドルの配置は東北文教大のボランティア部がデザインし、「避難者と手を取り合いながら、これからの復興を願っていく」という思いが込められた。
3階のギャラリーでは訪れた人たちがメッセージを寄せた。
「あの時を忘れないで、東北に活力を与えられる人間になることを目指して。頑張ろう東北」と書いたのは、南陽市の大学2年、高橋麻佑さん(20)。14年前、保育園の年長組でお昼寝の時間だった。すごい揺れで起きて、昼寝の毛布で頭を隠して避難したことを覚えている。「将来は児童福祉の仕事に就いて、人と人をつなぐ仕事をしたい」と話し、この日は追悼式典のボランティアに励んだ。
福島県南相馬市から避難している70代の夫妻は「今日はみんなの命日だから」と式典を見守った。震災から約1週間後に山形に来て現在は天童市に住んでいる。
「最初は車の福島ナンバーや、避難者とみられることが嫌だった。今では友人がたくさんできた。山形に来てよかった」(大谷秀幸)
◇
山形県によると、太平洋側沿岸部から県内への避難者数は2月1日現在で1159人。前年同時期から55人減った。最近は毎年減少しているが、14年がたっても、なお多くの人が避難している。
避難元では福島県が1074人で9割以上となり、宮城からは80人、岩手からは2人だった。ほかの県からも3人いる。避難先の市町村は山形市が389人、米沢市が295人、鶴岡市が82人、酒田市が69人などとなっている。
山形市の文翔館では、午後5時ごろから県などでつくる実行委員会による「3.11キャンドルナイト」の追悼式典が開かれた。参加者が1分間の黙禱(もくとう)をして、犠牲者を悼んだ。
会場の広場には約400本のキャンドルがともされた。キャンドルの配置は東北文教大のボランティア部がデザインし、「避難者と手を取り合いながら、これからの復興を願っていく」という思いが込められた。
3階のギャラリーでは訪れた人たちがメッセージを寄せた。
「あの時を忘れないで、東北に活力を与えられる人間になることを目指して。頑張ろう東北」と書いたのは、南陽市の大学2年、高橋麻佑さん(20)。14年前、保育園の年長組でお昼寝の時間だった。すごい揺れで起きて、昼寝の毛布で頭を隠して避難したことを覚えている。「将来は児童福祉の仕事に就いて、人と人をつなぐ仕事をしたい」と話し、この日は追悼式典のボランティアに励んだ。
福島県南相馬市から避難している70代の夫妻は「今日はみんなの命日だから」と式典を見守った。震災から約1週間後に山形に来て現在は天童市に住んでいる。
「最初は車の福島ナンバーや、避難者とみられることが嫌だった。今では友人がたくさんできた。山形に来てよかった」(大谷秀幸)
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山形県によると、太平洋側沿岸部から県内への避難者数は2月1日現在で1159人。前年同時期から55人減った。最近は毎年減少しているが、14年がたっても、なお多くの人が避難している。
避難元では福島県が1074人で9割以上となり、宮城からは80人、岩手からは2人だった。ほかの県からも3人いる。避難先の市町村は山形市が389人、米沢市が295人、鶴岡市が82人、酒田市が69人などとなっている。