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F1日本GPで出た余剰食品、子ども食堂に寄付 鈴鹿サーキット

2025.04.09
 三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで4~6日に開催されたF1の日本グランプリ(GP)。世界から集まったF1のスタッフのために用意されたものの、使われずに余った食品が、県内の子ども食堂など子ども支援団体などに寄付された。
 野菜などの生鮮品や冷凍パンなどの冷凍食品、缶ジュースなどの飲料、小麦粉、コーンフレーク、調味料など約8トン。同市の「フードバンクすずか」(代表理事・寺田覚さん)が一括で引き取って倉庫で一時保管し、7、8の両日、鈴鹿、亀山、四日市、松阪の4市の14団体に配った。
 8日にフードバンクすずかの倉庫であった常温で保管できる食品の仕分けでは、関係者やボランティアが作業を担当。同じ数量ずつ行き渡るように、それぞれの食材を分配した。
 作業のまとめ役をした鈴木万希子さんは「バルサミコ酢など、海外の食品や調味料も多い。国際色豊かで、F1らしさが感じられる」と話していた。
 鈴鹿サーキット(鈴鹿市)によると、フードバンクへの寄付は2022年の日本GPから取り組んでいる。昨年は4市のフードバンク14団体に約2.8トンを寄付。今年2月、県の「みえスマートアクション宣言事業所における優良な取り組み」に選定された。
 同社の広報担当は「フードバンク団体を通した余剰食品の寄付をはじめとする資源循環の取り組みのほか、低炭素移動の促進や資源リサイクル、グリーン電力の使用なども進めてきた。今後も、持続可能な循環型社会を構築するために、地球環境や社会課題への対応に取り組んでいきたい」という。(鈴木裕)