ボランティア関連ニュース(外部記事)
- 文化・芸術
- 環境・動物愛護
- 災害救援・地域安全活動

「被災家屋の仏壇、回収します」能登地震で支援団体が無料で取り組み
2025.06.05

能登半島地震で被災し解体される家屋にある仏壇は、一般廃棄物と一緒には処分しづらく、個別に処分すると高額な費用がかかる。それを無料で回収して再利用につなげるサービスを、盛岡市の復興支援団体などで構成する「ボラキャンすず」が始め、好評だ。
家財道具を処分して解体作業に移ろうとする石川県珠洲市の半壊民家に、ぽつんと仏壇が残されていた。3年前に持ち主が亡くなり、空き家になっていた。同県羽咋市に住む長男(62)は「菩提(ぼだい)寺の住職に魂抜きはしてもらったが、父が大事にしていたので」と他の家財と一緒に処分場に持っていかれるのは気が引けた。
以前、処分に困っていた輪島塗の食器類を引き取ってくれたボラキャンすずを思い出し、連絡した。食器類を販売したお金を町内会に還元する活動をしている団体だ。
11月下旬、同団体のボランティアで富山県氷見市の仏具店従業員・荒木英次さん(56)が引き取りに来た。「このデザインは富山産ですね」。丁寧に装飾品を外し、同団体のコーディネーター小林啓太さん(35)と2人でトラックに運び入れた。
能登には立派な仏壇を持つ家が多いが、今回のように悩んでいるという声を小林さんは聞いていた。個別に処分を頼むと数万円の費用がかかる。たまたまボランティアに参加していた荒木さんに相談した。集めて業者に引き渡すことで業者は輸送コストが下がり、再利用できる金箔(きんぱく)や真鍮(しんちゅう)などを業者が売ることで輸送費用と相殺する方法を考えた。
11月から始め、すでに30基ほどを回収した。問い合わせは、ボラキャンすずの寺井良夫監事(090・9740・9201)へ。(東野真和)
家財道具を処分して解体作業に移ろうとする石川県珠洲市の半壊民家に、ぽつんと仏壇が残されていた。3年前に持ち主が亡くなり、空き家になっていた。同県羽咋市に住む長男(62)は「菩提(ぼだい)寺の住職に魂抜きはしてもらったが、父が大事にしていたので」と他の家財と一緒に処分場に持っていかれるのは気が引けた。
以前、処分に困っていた輪島塗の食器類を引き取ってくれたボラキャンすずを思い出し、連絡した。食器類を販売したお金を町内会に還元する活動をしている団体だ。
11月下旬、同団体のボランティアで富山県氷見市の仏具店従業員・荒木英次さん(56)が引き取りに来た。「このデザインは富山産ですね」。丁寧に装飾品を外し、同団体のコーディネーター小林啓太さん(35)と2人でトラックに運び入れた。
能登には立派な仏壇を持つ家が多いが、今回のように悩んでいるという声を小林さんは聞いていた。個別に処分を頼むと数万円の費用がかかる。たまたまボランティアに参加していた荒木さんに相談した。集めて業者に引き渡すことで業者は輸送コストが下がり、再利用できる金箔(きんぱく)や真鍮(しんちゅう)などを業者が売ることで輸送費用と相殺する方法を考えた。
11月から始め、すでに30基ほどを回収した。問い合わせは、ボラキャンすずの寺井良夫監事(090・9740・9201)へ。(東野真和)