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「飯塚音コンに役立てて」 市民らが続々寄付

2024.04.23
 福岡県飯塚市で5月に開催される飯塚新人音楽コンクール(飯塚文化連盟、朝日新聞社など主催)に役立ててほしいと、市内在住の元会社経営者が500万円を飯塚文化連盟に寄付した。「市民の手で育ててきた、自慢できるイベント。さらに盛り上げたい」と話す。
 寄付をした渋田繁晴さん(83)は、自ら興した会社の経営の第一線を65歳で退き、80歳から「終活」を始めた。「元気なうちにしておきたいこと」の一つが、コンクールへの支援だったという。
 新人音楽家の登竜門と呼ばれるまでに育ったこのイベントは、市民でつくる「飯塚新人音楽コンクールを育てる会」や地元企業が財政を支え、合唱などの市民グループがボランティアで運営を支えて続いてきた。その中には地元の先輩がたくさんいたという。
 「自分は口笛を吹くくらいしかできないけど」と笑いながら、「文化を育てるというのは、その価値や果実を、みんなの心の中で持ち合うこと。県外でも自慢できるイベントになっている」と話す。
 今月5日には飯塚信用金庫が協賛金100万円を飯塚文化連盟の大分哲照会長に贈呈。23日には飯塚市職員517人から寄せられた協賛金29万円が桑原昭佳教育長から贈呈された。
 コンクールは5月3日と4日にピアノ部門、5日に声楽部門の予選がある。本選は6月2日。いずれもイイヅカコスモスコモンで開かれる。(岩田誠司)