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雨ニモ地震ニモ負ケズ 輪島・千枚田でボランティアが田植え

2025.05.10
 昨年、能登半島地震や豪雨の被害を受けた石川県輪島市の白米(しろよね)千枚田で10日、田植えが始まった。田んぼの保全活動をする地元住民らでつくる「白米千枚田愛耕会」の会員や県内外から集まったボランティア約100人が、カエルの鳴き声が響く中、丁寧に苗を植えていった。
 輪島市などによると、日本海を望む大小1004枚の田んぼには地震でひび割れができ、昨年9月の豪雨では近くの川の流れが変わるなどして田んぼに供給する水の確保が難しくなった。会員らが修復を続け、今年は250枚で耕作できるようになったという。
 会代表の白尾友一さん(61)は田植えを前にあいさつし、2026年にも予定されている能登半島でのトキの放鳥を念頭に、農薬を使わない栽培に取り組むと宣言。集まった人たちに「草取り十字軍」として協力を呼び掛けた。
 奈良市の古川美和子さん(44)は、七尾市出身の夫と2012年に千枚田で結婚式を挙げた縁があり、昨年に続き、今年も娘(8)ら家族4人で訪れた。「こうしてまた田植えに参加できてうれしい」と話した。(杜宇萱)