体験談

車いすランナー対応と語学の反省

ボランティア
掲載日 2024.03.04
  • 活動地域
    • 墨田区
  • 活動分野
    • スポーツ

東京マラソンに車いすランナー対応で参加しました。
内容は20.9km関門の通過チェックと閉鎖及びその後のランナー対応でした。
都障協の担当さんとボランティアが3名のところ2名お休みになったので、都障協の担当さんと2人で対応。
直前の打ち合わせでは、2人でも対応できるように流れはしっかりシミュレートをしていました。
レースのスタート時間になっても、「給水担当さん達は大変だなぁ」などと他人事のように余裕振っていましたが、内心ドキドキしていました。
まず通過チェックでは、陸連と都障協の担当さんにナンバーを読み上げていただいたのですが、歓声とタイヤの音で担当さんの声が聞き取れず、団子状態になった時はチェック漏れをしてしまい、途中からは人数チェックのみの対応しかできていませんでした。ここで余裕を既に失っていたのですが、続々と流れてくるリタイアの情報と迫るタイムリミット。選手通過の合間に陸連の方から「先導車はポルシェだったね」などと言われてもまともな切返しすらできない状態でした。
関門の閉鎖時間になって、残念なことに1名時間切れになってしました。
英語圏の方で緊張しながらも、話しかけてウェルキャブまで誘導します。
でも少し様子が違いました。レーサーについているタイマーを指差して「why!!」を連呼しています。
タイマーを見るとリミットより数十秒足りない表示です。「まだ時間切れなっていない」と言う主張を繰り返しています。
学生ボランティアさんが来て通訳してくれます。彼は一般参加者なのでスタートが後方で、自分のスタートからタイマーをかけたのでタイムラグがあった事がわかりました。でもそれを誰も伝えることが出来ないままなので納得してくれません。
そうこうしていると消防車がやってきて、通行のために閉鎖を解きました。彼はその隙間にコースへ戻ろうとします。
警察官さん、関係者の皆さん、ボランティアさん達が止めますが、理解していない彼は必死です。
あと少しでコースへ出るところで私が前に立って「No! You’re unfit….」(あなたは失格です)と言ってしまいました。
予習してた時に、(unfitは欠陥の意味もあり)障害のある方には配慮の無い言葉なので周りから使わないようにしましょうと言われた言葉です。障害を持っていても挑戦して努力して日本まで来てくださった方に対する言葉ではないです最低でした。disqualifiedが良かったのかなと思います。付け焼き刃はよく無いですね。
その後、観客の中から通訳できるご夫婦が来られて、無事ウェルキャブまで誘導して乗っていただけました。最後には笑顔も見せていただけました。
学生の頃から苦手だと英語から逃げてきましたが、思いがあっても伝わらないのでは意味はないと、今は過去1番で英会話を覚えたいと強く思っています。
来年はしっかり準備してリベンジしたいです。

事前にボランティアの広場でアドバイスいただきありがとうございました。

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