体験談
杉並区の養護学校に行ってきました。私は初めて養護学校です。
いつもは障害の有るアスリートの大会のボランティアですが、アスリートではない一般の人達のスポーツに携わってみたいと考えていました。
①担当した方
私が担当した方は、20歳代の髭が有る若い男性。電動車椅子に乗っています。傍に介助する施設の方が居ました。(お母さんにしては若いです。)
まずは私が傍にいる事にびっくりさせない様に挨拶。認識して貰って、介助者さんの邪魔にならない様に、見本を見せてくれているスポーツの先生の真似をして動く。
会場は雨の為に体育館。学校に設置のグランドピアノ、多分持ち込みのドラムセット、そしてマリンバの生演奏。音色が素敵です。2時間をフルに踊ったら、かなりの運動量。
若い男性は話はできないですが、始終にこにこの笑顔。手足は殆ど動かせないけど、終わった後に介助者さんから「肩周りが動く様になったね。」と。ハイタッチして笑顔でさよなら!
②すぐに寝ちゃう人
隣に居た男性。来たく無かったのか、すぐに横になる。起きている時に、自分の頬を思い切り叩く。頬は真っ赤。ボランティアが彼の両手を押さえる。
近くに居るので、私が原因で不機嫌にならない様に気を使う。
終了後にその彼のお母様がお迎えに来た。白髪だったので、彼もそれなりの年齢。担当していた方の一言。「お母様は、息子さんが居ない時間が必要だったのね。」と。ずっと親子が一緒に居るのかなと思う。
③隣に居たボランティア
始まる前に隣の若い男性に声を掛けた。「私、初めて養護学校に来たのですよ。」と。若い大学生位の男性は「僕は行った事が有ります。弟2人がろう者なので、その学校に。」「両親もろう者です。」私は「ではコーダですね。」と。「コーダって知りません。」と男性。あまり突っ込んで聞いて欲しくなさそうで、これ以上は尋ねなかった。それでも、ここに来る事を選んで来た男性に、未来を見た気がする。
ほんの2時間のスポーツの時間。アスリートのボランティアをして来た私は、知らなかった事を多く知った。
担当したお髭の男性と笑顔でハイタッチできて、私がとても嬉しかった。私の微力で、楽しい時間だったと思ってくれていたら嬉しいです。
※画像は、杉並区役所スポーツ振興課から頂きました。