東京2020大会に向けたボランティアシンポジウム~リオから東京へ~

2017年1月22日、日経ホールにおいて「東京2020大会に向けたボランティアシンポジウム~リオから東京へ~」を開催しました。3200名以上の応募があり、当日は約500名の方々にご出席いただきました。

シンポジウム当日の模様(映像)はこちら

開会に先立ち、挨拶をされている小池百合子東京都知事

開会に先立ち、小池百合子東京都知事が挨拶し、「東京大会では、子育て中のママさん、働いている方、学生、障がいの有る無しに関わらず多くの皆様にボランティアとして活躍いただきたい。そして、ボランティアがレガシーとなる東京大会になるようにしたい。」と述べました。また来賓を代表して小磯善彦東京都議会副議長からも挨拶をいただきました。

リオオリンピック女子ウェイトリフティングの銅メダリスト三宅宏実選手によるプレゼンテーションの様子

第1部は出演者によるプレゼンテーションからスタート。最初のプレゼンターはリオオリンピック女子ウェイトリフティングの銅メダリストである三宅宏実選手。4大会出場したことのある三宅選手は、現地で言葉に苦労したが、ボランティアの存在が心強かったとの体験談を語ってくださいました。

リオパラリンピック陸上競技4×100mリレー銅メダリスト多川知希選手によるプレゼンテーションの様子

次に、リオパラリンピック陸上競技4×100mリレー銅メダリストの多川知希選手が壇上に上がりました。パラスポーツの説明をしていただいた後、リオパラリンピックで選手村やスタジアムでのボランティアとの関わりについて語っていただきました。

東京マラソン財団、運営統括本部ボランティアセンター長の山本悦子さんによるプレゼンテーションの様子

続いて、東京マラソン財団、運営統括本部ボランティアセンター長の山本悦子さんが登壇。2月末に行われる東京マラソンやボランティア登録サイト「ボランテイナー」の概要を説明。東京マラソンにおけるボランティアの役割や存在意義をお話いただきました。ボランティアのアンケート結果も公表いただき、東京マラソンボランティアのリピーター率の高さやボランティア意識の高さが紹介されました。

東京マラソンをはじめ、数多くのスポーツボランティアを経験されてきた竹澤正剛さんによるプレゼンテーションの様子

最後は東京マラソンをはじめ、数多くのスポーツボランティアを経験されてきた竹澤正剛さんが登場。スポーツボランティアを「趣味」と言う竹澤さんにはリオでのボランティア体験を現場のエピソードを交え説明していただきました。

第2部は上記4名のプレゼンターに加え、ファシリテーターとして文教大学 人間科学部 准教授の二宮雅也さんにも参加いただき、パネルディスカッションを展開。

プレゼンター4名とファシリテーター二宮雅也さんが参加のパネルディスカッションの様子

選手の立場として三宅選手、多川選手は、「ボランティアが選手村にいてくれて、選手の立場を考えながらも笑顔でコミュニケーションをとろうとしてくれるのは選手にとっても嬉しいし、リラックスになる。」と述べられました。また「選手の中にはボランティアの存在やその幅広い役割をあまり理解していない人もいるので、選手もボランティアのことを知る必要がある。」との意見もありました。多くのボランティアを統括している山本さんからは「目標、目的を持って、東京2020大会に向けて心の準備をしてもらいたい。」とアドバイスをいただきました。竹澤さんは「リオオリンピックでは、たくさんの様々な国の人とつながることや観客との交流を通して大会の一員となった気持ちになり、大会に貢献していると感じられた。」と話されました。会場の参加者からも質問があり、会場全体でボランティアについて考え議論する機会になりました。

東京都オリンピック・パラリンピック準備局 田中運営担当部長及び公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の吉村人事部長による「東京2020大会に向けたボランティア戦略」の概要説明

最後に東京都オリンピック・パラリンピック準備局 田中運営担当部長及び公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の吉村人事部長から、先日発表された「東京2020大会に向けたボランティア戦略」について説明があり、シンポジウムが終了しました。

当日の模様はYouTube東京都チャンネルでご覧いただけます。

  • Part1(9:19)
    小池百合子東京都知事、小磯善彦東京都議会副議長の挨拶、共催者・来賓紹介
  • Part2(19:08)
    三宅宏実選手、多川知希選手のプレゼンテーション
  • Part3(24:28)
    山本悦子さん、竹澤正剛さんのプレゼンテーション
  • Part4(55:59)
    パネルディスカッション、質疑応答
  • Part5(8:37)
    「東京2020大会に向けたボランティア戦略」についての説明