お役立ちネタ帳

第2回:『日本の夏の風物詩を英語で紹介してみよう』

掲載日:2020.08.12

『日本の夏の風物詩を英語で紹介してみよう』

こんにちは!
根本しずかです。

8月はコラムを2回お届けします。
今回は【日本の夏の風物詩を英語で紹介してみよう】というテーマで、「日本の夏と言えば・・・」というものを集めました。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の季節も夏ですから、ボランティア活動で出会った外国人旅行者の方に、夏に関するものを紹介するチャンスは多いと思います。
私たちにとっては当たり前のことが、海外の方にはとても興味深いものであったりするので、日本の物や文化を英語で紹介できたら嬉しいですね!

皆さんが講座で受け取られた「ヘルプカード」や「Vocabulary List」にも、日本のものを英語で紹介する表現がたくさん載っています。そちらも併せてご覧ください。

本日のコラムは動画でもお届けしますので、発音の確認にもお役立てください。
おまけトーク付きの動画レッスンは、こちらからどうぞ。
↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PLjXUftm_Z8KgcpwXm5jAFqTc8Iv3wlBrQ

以下、3つのカテゴリーでご紹介します。

1.身の回りの物

【団扇(うちわ) / 扇子】 
 → paper fan, folding fan

fanという単語には、扇風機や天井ファンなども含まれます。
団扇や扇子などを指す時には、paper fanと言うと良いですね。
どちらも紙製という意味ではpaper fanですが、扇子は「折りたたむ(fold)」という言葉を使い、folding fanと言います。

例文:扇子は持ち運びに便利です。
“Sensu”, a folding fan is easy to carry around.

【風鈴】
 →wind bell, wind chime

日本の風鈴のイメージに近いのは、wind bellでしょう。

風鈴の音色に涼しさを感じるのは、日本人ならではの感性のようです。
以前、根付けの携帯ストラップを海外へお土産として持って行ったところ、最初は喜んで付けてもらえたのですが、程なく「鈴の音がうるさくてかなわない」と外されてしまったことがあります。異文化の感性の違いを実感しました!

例文:風鈴の音色は涼しさを運んできてくれます。
The sound of wind bell brings us a coolness.

【蚊取り線香】
 →mosquito coil(蚊・渦巻き状の物)/ pyrethrum coil(除虫菊・渦巻き状の物)など。

直訳する単語がないので、説明する言い方は様々あります。
蚊取り線香は日本発祥の製品です。日本製の蚊取り線香は品質が良く、蚊による伝染病が深刻な海外の地域でも、高い効果を発揮しているそうですよ!

例文:これは「蚊取り線香」といって、蚊を追い払うお香です。
This is “Katorisenko”, a mosquito repellent incense.
※~を追い払う:repellent

【浴衣】
 →cotton kimono for summer(綿の夏用着物)/ informal summer kimono(カジュアルな夏の着物)/ Japanese bathrobe(温泉旅館などの寝巻きの浴衣)など。

浴衣は、お土産としても外国人観光客の方に人気です。洋服で言えばTシャツに相当する物ですので、カジュアルに着る楽しさを伝えてあげられると良いですね。
襟の合わせは必ず右前(右の襟から先に着て、左の襟が上になる)ということだけは間違えないように、一言教えてあげましょう!

例文:浴衣は夏に着るカジュアルな着物です。
“Yukata” is an informal cotton kimono for summer.

身の回りの物編のレッスン動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=gmaWlZCkgV0&list=PLjXUftm_Z8KgcpwXm5jAFqTc8Iv3wlBrQ&index=1

2.食べ物

【そうめん】
 →Japanese thin wheat flour noodles(日本の細い小麦粉の麺)

そうめんは、「小麦粉でできた日本の細い麺」と説明できます。
うどん、そば、ラーメンは良く知られた人気の麺類ですが、そうめんは夏にこそ食べられる隠れた麺類と言えるかもしれません。外国人の方にとって、あの極細形状は衝撃的でさえあるようです!

例文:そうめんは冷たくしていただきます。
Somen noodles are eaten cold.

【ところてん】
 →gelidium jelly(天草のゼリー)

直訳したところで、gelidium(天草)がどんな物なのか?それは外国人の方にとっても、日本人の私たちにとっても、あまりピンと来ないかもしれません。

そんな時は!

講座で習った便利表現「It’s a kind of~(~の類です)」が使えますよ!

例文:ところてんは、夏の冷たいデザートの一種です。通常、酢醤油か黒蜜で食べます。
“Tokoroten” is a kind of cold dessert in summer. We usually have it with vinegar flavored soy source or sugar cane syrup.
※酢醤油、黒蜜は直訳の英語がないので、説明が必要です。

食べ物編のレッスン動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=awDZ0kciCv8&list=PLjXUftm_Z8KgcpwXm5jAFqTc8Iv3wlBrQ&index=3&t=0s

3.行事

【お盆】
 →Obon(お盆)/ Obon holidays(お盆休み)

お盆は、家族でご先祖様の霊をお迎えする日本の行事です。この時期、日本では「お盆休み」と呼ばれる夏の長期休暇になりますね。

例文:お盆は日本の伝統行事で、先祖の霊が帰って来ると言われています。期間は8月13日~16日で、この期間は夏期休暇を取る人が多いです。多くの人が実家に帰り、先祖のお墓参りに行きます。
“Obon” is a Japanese traditional event, and the spirits of our ancestors are believed to come back. “Obon” is from August 13th to 16th, and people usually take summer holidays at this time of year. Many people go back to their hometown and visit their ancestors’ grave.
 ※先祖:ancestor, お墓:grave

【夏祭り / 盆踊り / 屋台 / 金魚すくい / 花火大会】
 →Summer festival(夏祭り)/ Bon-odori(盆踊り)/ food stand(屋台)/ goldfish scooping(金魚すくい)/ firework festival(花火大会)

夏祭り関連の言葉をまとめました。
夏祭りは、お盆期間中に行われることも多いですね。外国人の方と日本ならではの行事に一緒に参加したり、案内したりする機会があると、日本での思い出として、とても喜ばれるはずですよ!

例文:たくさんの人が、地域の夏祭りに楽しみに出かけます。人々は、「盆踊り」という日本の昔ながらの踊りを楽しみます。夏祭りではたくさんの屋台が出て、金魚すくいを楽しむことができます。この時期には多くの花火大会も行われます。
Many people enjoy going to local summer festivals. Some people enjoy “Bon-odori”, traditional Japanese dance. There are also many “yatai”, food stands, and we can enjoy “Kingyo-sukui”, goldfish scooping game. Also, lots of firework festivals are held in summer.

行事編のレッスン動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=awDZ0kciCv8&list=PLjXUftm_Z8KgcpwXm5jAFqTc8Iv3wlBrQ&index=3&t=0s

以上、今回のコラムでは、【日本の夏の風物詩を英語で紹介してみよう】というテーマでお届けしました。

次回のコラムは、
【『英語のようで英語じゃない!日本人にしか通じない、間違いやすい和製英語』 その2】です。
お楽しみに!

執筆者プロフィール  
根本しずか

英語 発音トレーナー
「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」講師
元国立茨城大学 英語非常勤講師
フリーアナウンサー
日本語司会/日英バイリンガル司会

英語指導歴25年以上、延べ3万人以上を指導。
元々英語が大の苦手だったが、留学なしに独学で、洋楽を使った独自の勉強法を自分を実験台にして確立。
英語力アップを通じて、なりたい自分に変身できる自信を得てもらうことが最大の喜びであり、指導理念。