お役立ちネタ帳

第4回:『5ステップで英語が口から出てくる方法~その1~』

掲載日:2020.09.30

こんにちは!
根本しずかです。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けて、明るいニュースが入ってくる日が増えましたね。訪日される外国人観光客の方も、これから徐々に戻ってくると思います。

いざというその時にパッと動けるように!
英語でしっかりお役立ちができて、外国人の方と一緒に、笑顔の輪を作れるように!
その瞬間が来るのを楽しみに、練習を続けていきましょう!

それでは、本日のコラム
【英会話にちょっぴり自信がなくても、5ステップで英語が口から出てくるようになる方法】です。

今まで英語はいろいろ勉強してきたけど、いまだに会話となるとちょっと苦手…という方は多いです。
第1回のコラムでお伝えしたように、外国語を習得すること、特に会話においては、知識と実践の両方が大切になります。

・知識(単語や文法の知識を増やす)
・反射(聞くこと、話すことを実践する)

そして、外国語で会話をする力は、その2つが統合された所で発揮される力です。

英語=「勉強」というイメージが強いかもしれませんが、それは、学校でテストのために頑張ってきた「知識を増やす」の部分だけを指しています。

外国語での会話は、むしろスポーツと同じ分野だと思いましょう。
たとえば、スポーツでは戦略(研究・勉強)も大切ですが、それ以上に、実践練習でどれだけ身体を動かすかが大切である、というのと同じことです。ですから、もう知識は十分学んできたということに、まずは自信を持ってください!
あとは、実際の練習を積み、身体が動くように反射神経を伸ばしていくことが大切になってきます。

でも、英語で会話をする相手がいないという方も多いかもしれませんね。
そこで、今回から、自主トレの効果を最大限に高めるステップをお伝えしようと思います。

【英会話にちょっぴり自信がなくても、5ステップで英語が口から出てくるようになる方法】

1.思い込みによるメンタルブロック(苦手意識)を書き換えよう
2.今まで聞き取れなかった英語がラクに聞こえ始める、リスニング力アップ法
3.英語のスピーキングに慣れる練習 パート1
4.英語のスピーキングに慣れる練習 パート2
5.言いたいことを英語で伝えるコツ

それでは順番にご紹介します。

1.思い込みによるメンタルブロック(苦手意識)を書き換えよう

最も必要なのは、「英語がうまく話せない」というメンタルブロック(苦手意識)を外すことです。このメンタルブロックが発生する主な原因は、「英語を話すときに、間違えたらどうしよう」という思い込みです。

まず、「英語を話すときは、間違えるのが当たり前」と思ってください。
学校では、間違えると×を付けられる採点方法でしたので、ほとんどの方が、英語は間違えてはいけないと信じています。しかし、それは会話の場面では当てはまらないのです。

自転車の練習やスキーの練習を始めるとき、「転んではいけない」という思い込みはないと思います。転ぶのは当たり前で、繰り返し練習をしながら、徐々に感覚を掴んでいくという道を誰もが通ります。他言語を学習し、話せるようになる時も同じ過程です。

「間違えないほうが無理!」というように、思い込みを書き換えましょう。

私の好きな言葉をご紹介します。
“Never make fun of someone who speaks broken English. It means they know another language.” By H. Jackson Brown Jr.
―たどたどしい英語を話す人をからかうな。それは、その人は他の言語を知っているということだ。

2.今まで聞き取れなかった英語がラクに聞こえ始める、リスニング力アップ法

相手の英語が聞き取れない場合は、
① もっとゆっくり話してもらう “Could you speak more slowly, please?”
② もう一度言ってもらう “Could you repeat that, please?”
などのフレーズを講座でも学びましたね。

加えて、基本的なリスニング力を一気に高めるために有効な方法は、自分の口で正確に英語の発音ができるようになることです。

なぜ発音が大切なのかというと、
・自分で発音できた音は聞き取れる
・発音できない音は聞き取りが難しい
という理由からです。

正しい発音ができないと、聞き取ってもらえない、通じないという問題が出てきます。
一方、正しい発音ができると、きちんと相手に通じるようになるだけではなく、自分の耳で聞いた時も、聞き取れるようになり、一石二鳥なのです!

発音を変えることは、難しくありません。
少し口の形と舌の位置を変えるだけで、あっという間にできるようになりますよ!
以下に、少し変えただけで、自分の発音もリスニングにも変化を感じやすい発音例を挙げます。

■日本語には存在しない音で、発音も聞き取りも難しい(lとr)
lの発音
led [léd]
rの発音
red[réd]

解説動画はこちらです。
https://youtu.be/4XMV-_BflIY

■日本語のバ行と混ざりやすく、言い分けが難しい(bとv)
bの発音
best[best]
vの発音
vest[vest]

解説動画はこちらです。
https://youtu.be/aFDiRgmFjtw

■日本語のサ行と同じように発音してしまいがち(sとsh)
sの発音
see[síː]
shの発音
she[ʃíː]

解説動画はこちらです。
https://youtu.be/vfLZH06BbE0

■日本人にとって一番難しく、sの発音のようになってしまう(th)
thの発音
thank[θǽŋk]
three[θríː]
bath[bǽθ]

解説動画はこちらです。
https://youtu.be/SKJ58Cp2yKk

これらの発音が正しくできるようになるだけでも、英語の聞こえ方が変わるのを感じ、自分の口から出てくる発音がまるでネイティブみたい!と驚きますよ。

今まで、正しい発音を学んだことがないという方は、ぜひ、この機会にしっかりと口を動かしてみて、それから、何か英語を聞いてみてください。リスニングに変化を感じられると思います!

以上、今回は、
【英会話にちょっぴり自信がなくても、5ステップで英語が口から出てくるようになる方法】
1.思い込みによるメンタルブロック(苦手意識)を書き換えよう
2.今まで聞き取れなかった英語がラクに聞こえ始める、リスニング力アップ法
についてお伝えしました。

3.英語のスピーキングに慣れる練習 パート1 以降は、10月のコラムでお伝えします。
ぜひ、実践練習を続けてみてくださいね。

執筆者プロフィール
根本しずか

英語発音トレーナー
「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」講師
元国立茨城大学 英語非常勤講師
フリーアナウンサー
日本語司会/日英バイリンガル司会

英語指導歴25年以上、延べ3万人以上を指導。
元々英語が大の苦手だったが、留学なしに独学で、洋楽を使った独自の勉強法を自分を実験台にして確立。
英語力アップを通じて、なりたい自分に変身できる自信を得てもらうことが最大の喜びであり、指導理念。