お役立ちネタ帳

第6回:『5ステップで英語が口から出てくる方法~その2~』

掲載日:2020.11.02

こんにちは!
根本しずかです。

この季節のイベントと言えばハロウィン!
あのオレンジ色の怖い顔をしたカボチャの提灯ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)は魔除けの意味があり、食用ではありません。一方、日本ではおいしいカボチャをふんだんに使ったお料理やデザートで楽しんでいます。そんなハロウィンもいいですね!

さて、今回のコラムは、9月にお届けしたコラムの後半です。
英語を話す力を効果的に伸ばすための自主トレ方法を段階的にお伝えします。
【英会話にちょっぴり自信がなくても、5ステップで英語が口から出てくるようになる方法】
1. 思い込みによるメンタルブロック(苦手意識)を書き換えよう
2. 今まで聞き取れなかった英語がラクに聞こえ始める、リスニング力アップ法
3. 英語のスピーキングに慣れる練習 パート1
4. 英語のスピーキングに慣れる練習 パート2
5. 言いたいことを英語で伝えるコツ

1と2についての前回のコラムは、こちらをご覧ください。
https://www.omotenashi-v.metro.tokyo.jp/column/detail/id=4597

今回は、
3.英語のスピーキングに慣れる練習 パート1
4.英語のスピーキングに慣れる練習 パート2
5.言いたいことを英語で伝えるコツ

について、順番にお伝えしていきます。

英語の題材を用意して、始めましょう!
今回の動画レッスンは、交通案内の英語を題材にして以下のステップを実際に行ってみます。

おもてなしの語学講座テキストのP.29 《Part2》を取り上げています。
※語学講座テキストはこちらからダウンロードできます。
https://www.omotenashi-v.metro.tokyo.jp/about/#section2

3.英語のスピーキングに慣れる練習 パート1

①英語を聞いてみる(リスニング)
前回お伝えした2つ目のステップ「先に発音を正す」を踏まえてリスニングを行っていただくと、その前後で英語の聞き取りやすさに変化を感じられると思います。
まずは英文を見ずに耳だけで聞いてみましょう。
   
②英語をそのままの語順でとらえる
内容を理解するために、頭の中で英語を区切り、まとまりごとに意味をとらえて一方向に進めていきます。(スラッシュリーディングとも言います)
慣れると、会話の理解が早くなり、英文を読むスピードも上がりますよ!
    
(例)
I went / camping / with my friend / last weekend.
私は行った / キャンプへ / 友達と / 先週末 

この時、たとえば
I=「私」 と日本語に訳すより、
I=「😊」 というように、イメージをダイレクトに描けるとなお良いです!

一文単位ではなく、意味のまとまりごとにとらえる練習を続けると、英語を英語で理解できるようになります!

③完コピするつもりでリピートする
英語は、「文字で書いてある通りに聞こえないような?」と思う時があります。
理由は、英語発音には、リエゾン(音がつながる)、リダクション(音が消える)など、いろいろな音声変化があるため、耳で聞こえる英語が文字通りの発音ではないことも多いのです。
ここでは、文字よりも聞こえた発音通りに完コピするつもりでリピートしましょう。

(例)
Get up! = 「ゲダッ」 に聞こえる
→tとuの発音がつながる(リエゾン)
 tがdの音に変化する(フラッピング:北米英語の特徴)
 pの発音が消えてしまう(リダクション)

McDonald’s = 「(マッ)ダーノー」に聞こえる
→Doにアクセントを置き、その他はほぼ子音で発音する

この練習で、発音が上手になるだけでなく、リスニング力も上がりますよ!

パート1の解説動画はこちらです。↓
https://youtu.be/8iwdxcutlF4

4.英語のスピーキングに慣れる練習 パート2

1-口パクしながらリスニング(リップシンク)
英語を目で追いながら、聞こえる英語と口の動きを合わせてみましょう。
声を出さないことで、リエゾンやリダクションなどの英語発音やイントネーションと自分の口の動きを合わせることに集中できます。
    
2-声を出して英語に合わせる(オーバーラッピング)
先ほどの口パク練習に、今度は声を出して合わせていきましょう。
同じスピード、同じイントネーションで声を揃えて英語を口に出してみましょう。
数回行いましょう!

3-一拍ずらして英語を声に出す(シャドーイング)
モデル音声を流し、少しだけ遅れて声を出し、ずれたままピッタリと後について英語を声に出す練習です。
最初は英文を見ながらでもOKですが、最終的には英文を見ないで行うことを目標にします。
シャドーイングは、途中で置いていかれたり、はぐれたりしても、気にせず進めて大丈夫ですよ!
耳と口、両方のセンサーに神経を集中するので、とても大変な練習ですが、その分の効果は絶大!!スピーキング力アップには欠かせないのがシャドーイングなのです。

最後に、パート1の1.に戻って、リスニングを確認してみると、
5倍くらい、聞き取りやすくなっているはずです!
    
以上のステップで練習すると、「口が英語モード」になっていると思います。
第4回のコラムでお伝えしたように、英語は頭で暗記しても、身体が慣れなければ話せるようになりません。
頭ではなく、口に暗記させる気持ちで続けてみてくださいね!

パート2の解説動画はこちらです。↓
https://youtu.be/KGGlSXWPksk

5.言いたいことを英語で伝えるコツ

頭の中に浮かんだ「言いたいこと」は直訳しようとせず、別な言い方に変えるのが会話を続けるコツです。

例えば、
「お先にどうぞ」は、”After you.”
とてもよく使う決まり文句ですが、言い換え表現の良い例と言えますね。

👉おもてなしテキストの英語表現の復習(P.4)
 「券売機」という日本語が出てこない時は、
「機械です。そこで切符を買えます」 ”It’s a machine. You can buy tickets there.”

英語に直訳できない言葉は、易しい文章に分解して言い換える練習を日頃からしておきましょう。
今知っている英文法・英単語でOKです。慣れてくれば単語を知らなくても言いたいことを伝えられるので、英会話が楽しめるようになってきますよ!

以上、今回は、
【英会話にちょっぴり自信がなくても、5ステップで英語が口から出てくるようになる方法】

3.英語のスピーキングに慣れる練習 パート1
4.英語のスピーキングに慣れる練習 パート2
5.言いたいことを英語で伝えるコツ

についてお伝えしました。
楽しみながら続けてくださいね!

執筆者プロフィール
根本しずか

英語発音トレーナー
「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」講師
元国立茨城大学 英語非常勤講師
フリーアナウンサー
日本語司会/日英バイリンガル司会

英語指導歴25年以上、延べ3万人以上を指導。
元々英語が大の苦手だったが、留学なしに独学で、洋楽を使った独自の勉強法を自分を実験台にして確立。
英語力アップを通じて、なりたい自分に変身できる自信を得てもらうことが最大の喜びであり、指導理念。