お役立ちネタ帳

第7回:『いろいろな数字を使いこなそう!』

掲載日:2020.11.30

こんにちは!

外国人おもてなし語学ボランティア育成講座講師の根本しずかです。

早いもので今年もあと1ヶ月。
日本では、10月末のハロウィンが終わった途端に、街は早くもクリスマスの雰囲気に変わり始めます。

アメリカでは、10月のハロウィンが過ぎたら、11月の第4木曜日に感謝祭(Thanksgiving)があります。
Thanksgiving Dayが過ぎたら、12月のクリスマスへと街の雰囲気が変わっていきます。

Thanksgivingには家族で食卓を囲み、七面鳥を食べる習慣があることから、Turkey Day(七面鳥の日)とも言われるそうです。
日本でも、秋は実りに感謝する収穫祭が各地で行われますね。
Thanksgivingも少しずつですが、日本で取り入れるところも出て来ているようです。

さて今月のテーマは、
【いろいろな数字を使いこなそう!】です。

外国人観光客の方とのやり取りや日常会話でも、数字はひんぱんに使いますね。
出発時間や所要時間、乗り換えホームの案内、座席番号、部屋番号、料金、電話番号、などなど…。
実は、場面別に数字の言い方は異なります。
そこで今回は、日常で良く使う数字の言い方についてご紹介します。
各コンテンツに動画レッスンがついてます。

Contents
1.時間の言い方―「出発時間や所要時間」の伝え方
2.電話番号の言い方―映画「007」が役に立つ?
3.金額の言い方―「26万8千円」をサッと英語で言えるコツ
4.日付の言い方―「1日、2日、3日の3日間」がポイント

1.時間の言い方
日本は24時間制で、お昼12時を過ぎると、13時、15時など24時まで表しますが、英語では12時間制です。
午前7時は、”It’s seven a.m.” 午後9時は”It’s nine p.m.”と言います。
日本で言う「AM7時」とは逆に、時間の後にa.m.とp.m.を付けます。
in the morning(朝の)/ in the evening(夜の)
という言い方もあります。

①基本的には、シンプルに「時間」と「分」をそれぞれ言うだけでOKです。
3:20 →It’s three twenty.
10:43 →It’s ten forty-three.

②「分」が一桁の場合
数字の0(ゼロ)を、アルファベットのO(オー)と読みます。
7:04 →It’s seven o-four.
9:08 →It’s nine o-eight.

③ちょっと複雑! 「15分」と「30分」で区切る言い方
日本語でも、30分=「半」という言い方があるように、英語でも、30分=half(1/2)と表現します。
さらに英語では、15分=quarter(1/4)刻みの感覚で時間を考えます。
お金の単位にも50セント、25セントがあるように、1/2と1/4の単位で、数をとらえるのです。

(例)
8:15 →It’s quarter past eight. 「8時を15分(=1/4)過ぎました」
8:30 →It’s half past eight. 「8時を30分(=1/2)過ぎました」
8:45 →It’s quarter to nine. 「9時まであと15分(=1/4)です」

特に45分のときの言い方は、日本人の私達にはピンと来ない表現かもしれません。
quarterに限らず、例えば8:50は、”It’s ten to nine.”(9時10分前)のようにも言います。

④12:00だけは特別
お昼の12時はnoon、真夜中の12時はmidnightという名前があります。
午後をafternoonと言うのは、文字通りnoon(正午)の後だからですね!

例文:「羽田空港行きの次のバスは何時に出ますか?」
“What time does the next bus to Haneda Airport leave?”
「6時30分です。」
“It leaves at six-thirty.”

「着くのにどれくらいかかりますか?」
“How long does it take to get there?”
「45分くらいです。」
“It takes about forty-five minutes.”

「時間の言い方」の動画はこちら↓
https://youtu.be/obKMFWUyXdg

2.電話番号の言い方
電話番号は、文字をそのまま読み上げるだけでOKです。
東京観光情報センター 東京都庁の電話番号の場合
03-5321-3077 → ”zero three - five three two one ? three zero seven seven.”

例文:「電車の中でお財布を失くしてしまいました!」
“I‘ve lost my wallet in the train!”
「JR東日本のお問い合わせセンターに電話してください!050-2016-1603です。」
“Please call JR East Infoline!
It’s zero five zero ? two zero one six ? one six zero three.”

※050-2016-1603は英語・ハングル・中国語での問い合わせに対応

ところで、ゼロはO(オー)とも読む、とお伝えしました。
電話番号でゼロが2つ続くときは、「ゼロゼロ」の他に、「ダブルオー」と言うこともあります。
映画「007」は、「ダブルオー セブン」とも呼ばれるのはこのためです。

「電話番号の言い方」の動画はこちら↓
https://youtu.be/DBd3o_0xzsY

3.料金、値段の言い方
金額を表すときは、百、千、万という大きな数字になってきます。
日常でよく使う金額として、百~十万単位の数をサッと頭の中で変換できるようになっておくと便利です。

英語では「千」単位で数えていきますが、日本語では千の次に「万」という位があり、1万、10万、100万・・・と万単位で数えます。この感覚で、英語で「15万」と言いたい時、つい万の位を基準に”fifteen…”と言いかけてしまうと、数字の桁が混乱してしまいます。
英語では、『カンマ(,)の位置を基準に数える』と覚えておくと、大きな数字もとらえやすくなりますよ。

【百の位以降の単位】
100=one hundred

1,000=one thousand
10,000=ten thousand
100,000=one hundred thousand

1,000,000=one million

カンマを打つ単位=thousandを起点にしてとらえます。
千 → 1,000が1個 → one thousand
万 → 1,000が10個 → ten thousand
十万→ 1,000が100個 → one hundred thousand

そして、カンマが増えるごとに、単位の名称が変わります。
1,000=one thousand(カンマが1つ)
1,000,000=one million(カンマが2つ)
1,000,000,000=one billion(カンマが3つ)

すると、先ほどの「15万円」は、
150,000=1,000が150個なので、
One hundred fifty thousand yen.ですね。

例文:「このノートパソコンはいくらですか?」
“How much is this laptop?”
「26万8千円です。」
“It’s \268,000(two hundred sixty‐eight thousand yen.)”

「料金、値段の言い方」の動画はこちら↓
https://youtu.be/nUYgMlhTtc8

4.日付の言い方
〇月〇日という時は、月の名前+日にち(序数)で表します。
1番目~3番目までの序数は特別な単語ですが、それ以降は数字の後にthを付ける形が基本です。
以下、代表的な日付けを挙げます。

1日first, 2日second, 3日third, 4日fourth, 5日fifth, 6日sixth, 7日seventh・・・

20日 twentieth, 21日twenty-first, 22日twenty-second, 23日twenty-third・・・

30日 thirtieth, 31日thirty-first

例文:「今日は何月何日ですか?」
“What’s the date today?”
「12月13日です。」
“It’s December thirteenth.”

ちなみに1~20までの数字は、しっかり正確に音読するだけで、とてもいい発音のトレーニングになります。
発音を向上させたい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

「日付の言い方」の動画はこちら↓
https://youtu.be/FCOkQfrcWpo

以上、今回は【いろいろな数字を使いこなそう!】でした。

次回は、【英語で説明!日本の年末年始の行事】についてお送りします。
お楽しみに!

執筆者プロフィール
根本しずか

英語発音トレーナー
「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」講師
元国立茨城大学 英語非常勤講師
フリーアナウンサー
日本語司会/日英バイリンガル司会

英語指導歴25年以上、延べ3万人以上を指導。
元々英語が大の苦手だったが、留学なしに独学で、洋楽を使った独自の勉強法を自分を実験台にして確立。
英語力アップを通じて、なりたい自分に変身できる自信を得てもらうことが最大の喜びであり、指導理念。