お役立ちネタ帳

第12回:『日本の情報を紹介する英語ウェブサイト』

掲載日:2021.03.31

こんにちは!

外国人おもてなし語学ボランティア育成講座
講師の根本しずかです。

緊急事態宣言の発令で始まった異例づくしの今年度も終わり、新年度のスタートを迎えようとしていますね。
そして、今年はいよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催ですが、海外からの観客の受け入れを断念という、こちらも異例の大会となりました。

しかし、外出や移動が制限される中で海外との往来は難しくなっている一方、一気にオンラインが普及したことで、自宅の部屋にいながら世界中と繋がれるようになりました。
むしろ今までにないくらい、世界をもっと身近に感じられるようになったと言えるのではないでしょうか。

今年度のコラムは、これが最終回です。
今回は、インバウンドの方向けに【日本の情報を紹介する英語ウェブサイト】をご紹介します。

私たちが海外との自由な往来が戻る日を待ち望んでいるように、海外からの旅行者の方も日本へ来る日を待ち望んでいる気持ちは同じです。
その日のためにも、おもてなし語学ボランティアとして役立つ英語表現を学びましょう。

これらの英語サイトは、外国人旅行者への情報源として役立てて頂きたいのはもちろんなのですが、英語ネイティブのために書かれた記事は、日本人のために書かれた教材用の英語とは違い、生きた英語の学習として最適です!
また、海外の方の視点で日本を見ることもできるので、私たちにとっても新たな発見があると思いますよ。

外国人旅行者のための日本紹介サイトを3つピックアップしてご紹介します。

1.Travel Japan
2.Japan-guide.com
3.Time Out Tokyo

1. Travel Japan (https://www.japan.travel/en/

日本政府観光局(JNTO)が運営するサイトです。観光、文化、宿泊、四季の見どころなど、日本についての情報が網羅されていて、とても充実した内容です。

(例)『お花見』に関する記載から抜粋して紹介します。

A tarp and some refreshments are all you need for your very own hanami party?the local term for cherry blossom viewing.

「あなた自身のお花見パーティー(桜の花を見る用語)に必要なのは、防水シートと軽食だけです」

ポイント:『お花見』のように、「これって、英語では何て言うんだろう?」と、英訳に困る日本独特の言葉を上手に英語で説明する方法も参考になると思います。

2. Japan-guide.com(https://www.japan-guide.com/

運営しているのが外国人のチームなので、私たちにとっては当たり前すぎて見落としがちな視点での日本の紹介もあり、読んでいるだけで色々な気付きがあって楽しくなってきます。

(例)『一人旅で、席を取っておきたい時』の記載から抜粋して紹介します。

Leaving your seat and your personal belongings unattended is a big no-no in many countries, but in Japan it is not uncommon to see customers leave expensive phones and bags at their restaurant table or shinkansen seat unattended.

「私物を残して席を離れることは多くの国では絶対に禁物ですが、日本では客たちがレストランの席や新幹線の座席に高価な電話やバッグを放置するのを見かけるのは珍しいことではありません」
   
確かに、私たちにとっては普通と感じる習慣の場合、外国人旅行者に注意を伝えてあげよう!ということにすら気付かないかもしれません。

ポイント:A big no-no
「絶対やってはいけないこと」のように、とても簡単な言葉ですが英語の教科書にはなかなか出てこないであろうフレーズが学べるのが、英語ネイティブ向けに書かれた自然な英語の利点です。

3.Time Out Tokyo(https://www.timeout.com/tokyo
   
世界主要都市の旅行ガイドの東京版。

最新の東京のイベントが豊富に紹介されていますので、今日にでも行けるリアルタイムな東京のイベント情報をご案内する時には重宝するサイトになると思います。
直訳が難しい日本語のニュアンスを上手く英語に訳す解説も、とても勉強になりますよ。

(例) 『おつかれを英語に訳す』解説から抜粋して紹介します。

「Otsukare」 “Good job.” Or “You must be tired.” Thanking someone for a job well done or congratulating them on their efforts.

「『おつかれ』 “Good job.” または、“You must be tired.” 良くやった仕事に対してその人に感謝する、または努力を称賛すること」

More than ‘hello’ or ‘goodbye’, Japanese people most commonly use ‘otsukare’ when greeting one another, especially at work.

「『こんにちは』や『さようなら』以上に、日本人は特に仕事における挨拶に『おつかれ』を最も良く使う」

ポイント:「喉から手が出る=“My hand is coming out of my throat.” 喉から手が出てきてしまうほど、欲しくてたまらない様」など、日本語の慣用句を衝撃的に覚えようという、Crazy Japanese Lessonsなどの紹介もあり、逆に日本人の私たちの視点で見ても、英語を楽しく学ぶのに役立ちます。

今回は、インバウンドの方向けに日本の情報を紹介する、英語ウェブサイトをご紹介しました。ぜひ、継続的な英語の学習にお役立てくださいね。

ここまでコラムにお付き合いくださり、どうもありがとうございました。

東京オリンピック・パラリンピックに、海外からの観客が来られないのはとても残念なことです。しかし、環境と英語力の向上は関係ありません。私自身も、留学なしで国内の独学で英語を習得した一人です。

講座の最後に、受講生同士のロールプレイで英語でやり取りをした時の楽しさと喜びをぜひ思い出してください。その「喜びと楽しさ」という感情が、英語習得のタネであり、実際に声に出して英語でやり取りをした時の練習は、そこから芽が出た状態です。芽が出た後はお水を与え続けて育てていきましょう。そうすれば、芽はきちんと大きく育っていきます!

英語の学習を「難しくて大変だけど、頑張らなくてはいけない」とストレスに思わなくて大丈夫です。英語を楽しむという視点を持ち、伸び伸びと好きなことをなんでも取り入れてください。楽しみ・喜びという感情に繋がった時こそ、英語は記憶に深く根を下ろし、その喜びが、英語の力をさらにすくすくと育てていきます。
過去のコラムでお伝えしてきた、英会話が上達する5ステップの練習法や、会話が続く簡単マル秘テクニックなども、ぜひ実践に取り入れてみてくださいね。

最後に、環境は関係ないと言いましたが、情報を共有し、切磋琢磨し、共に喜び、一緒に向上する大切な仲間の存在は、最も大きなモチベーションになります。一人で頑張るより、何倍・何十倍もの喜びと効果に繋がります。

もし周りにそんな仲間がいる環境がないという方は、私もサポートさせていただきますので、一緒に楽しく英語を学びたい方は、いつでもご連絡くださいね!

英語という鍵で世界への扉を開き、皆さんの可能性を限りなく広げて行ってくださることを心から願っています!

執筆者プロフィール
根本しずか

英語発音トレーナー
「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」講師
元国立茨城大学 英語非常勤講師
フリーアナウンサー
日本語司会/日英バイリンガル司会

https://englishvoicelesson.com/

英語指導歴25年以上、延べ3万人以上を指導。
元々英語が大の苦手だったが、留学なしに独学で、洋楽を使った独自の勉強法を自分を実験台にして確立。
英語力アップを通じて、なりたい自分に変身できる自信を得てもらうことが最大の喜びであり、指導理念。