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過酷な環境、一丸で診療 ミャンマー大地震 JICA医療チームで現地入り 土浦市消防本部・森田さん「これからの活動に生かしたい」
2025.05.15

3月にミャンマーで発生した大地震を受け、国際協力機構(JICA)の国際緊急援助隊として現地に派遣された茨城県土浦市消防本部の森田大地さん(31)が、報道陣の取材に応じた。「痛いと感じるほど」の酷暑に悩まされながらも、医療チームの一員としてやり遂げた9日間を振り返った。(佐野周平)
海外での支援活動は10代からの夢だったといい、被災地派遣は今回が初めて。救急救命士の資格を持ち、医師や看護師らで構成する2次隊約40人に参加した。
地震発生から17日後の4月14日から、深刻な被害を受けた中部マンダレーに入った。診療所代わりのテントには多くの現地住民が訪れ、診療件数は約900件に上った。市消防本部によると、2次隊で派遣された消防職員は県内では森田さんだけだった。
森田さんは、発電機や浄水器など診療に使う資機材を管理したり、診療を受け付けたりする「医療調整員」を担った。気温40度を超える暑さは痛みを感じるほどで、心拍数が高くなったら休憩を取るなど、体調管理に神経を使った。
活動初日、いきなり不運に見舞われた。診療を終えたころに大雨が降り始め、テント内は足首ほどの高さまで浸水。一部の資機材が水に漬かって使えなくなり、翌日の診療も危ぶまれた。隊員たちは翌朝、被害状況を確認した上でこの日も診療することを決めると、急ピッチで準備を進め、数時間遅れながらも診療を開始できた。
森田さんは「目標時間を設定すると、それに向かってチームが一丸となって動いた。どんなときでも慌てないことや、決断力の大切さを学んだ」と語る。
母親が看護師で災害時に人の役に立てる仕事に就きたいと思い、2017年に消防職員になった。昨年にJICAの国際緊急援助隊に登録。学生時代に被災地でボランティアをした経験はあったが本格的な支援活動は今回が初めてだった。
物資不足など平時とは異なる環境での活動を終え、「想像以上に大変だったが、大災害の被災地の状況を身をもって知ることができた。これからの活動に生かしたい」と力を込めた。
海外での支援活動は10代からの夢だったといい、被災地派遣は今回が初めて。救急救命士の資格を持ち、医師や看護師らで構成する2次隊約40人に参加した。
地震発生から17日後の4月14日から、深刻な被害を受けた中部マンダレーに入った。診療所代わりのテントには多くの現地住民が訪れ、診療件数は約900件に上った。市消防本部によると、2次隊で派遣された消防職員は県内では森田さんだけだった。
森田さんは、発電機や浄水器など診療に使う資機材を管理したり、診療を受け付けたりする「医療調整員」を担った。気温40度を超える暑さは痛みを感じるほどで、心拍数が高くなったら休憩を取るなど、体調管理に神経を使った。
活動初日、いきなり不運に見舞われた。診療を終えたころに大雨が降り始め、テント内は足首ほどの高さまで浸水。一部の資機材が水に漬かって使えなくなり、翌日の診療も危ぶまれた。隊員たちは翌朝、被害状況を確認した上でこの日も診療することを決めると、急ピッチで準備を進め、数時間遅れながらも診療を開始できた。
森田さんは「目標時間を設定すると、それに向かってチームが一丸となって動いた。どんなときでも慌てないことや、決断力の大切さを学んだ」と語る。
母親が看護師で災害時に人の役に立てる仕事に就きたいと思い、2017年に消防職員になった。昨年にJICAの国際緊急援助隊に登録。学生時代に被災地でボランティアをした経験はあったが本格的な支援活動は今回が初めてだった。
物資不足など平時とは異なる環境での活動を終え、「想像以上に大変だったが、大災害の被災地の状況を身をもって知ることができた。これからの活動に生かしたい」と力を込めた。