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花笠まつりへベトナム製の花笠が到着 ボランティアが笠に飾り付け

2025.06.27
 山形の夏の風物詩「山形花笠まつり」(8月5~7日)で踊り手が使う笠がベトナムから届き、ボランティアの女性たちが26日、飾り付けをした。
 花笠を取り扱う土産品卸・小売業の「尚美堂」(山形市)では昨年、後継者や材料不足のため約1千個の笠が用意できなかった。そこで今年はジェトロ山形を通じ、ベトナムのザイタイ村の人たちに1500個をつくってもらった。ただ、船便の欠航が相次ぎ、完成した笠の到着が予定より3週間ほど遅れた。
 笠は届いたものの、飾り付けが間に合わない。尚美堂の逸見良昭社長が知人に相談したところ、その仲間がボランティアで作業の一部を引き受けてくれることになった。
 この日は女性13人が参加。尚美堂のスタッフに教わりながら、笠の縁に赤いリボンを縫い付けた。参加した三浦照子さんは「少しでも力になれればという思いで引き受けた。今年は自分たちがお手伝いした笠が祭りを彩るのを見に行く楽しみができた」と話していた。
 「助けていただき感謝しかない。一人でも多くの方に使っていただき、ベトナム製の笠の良さを感じてもらえたら」と逸見さん。既に予約が入っており、鈴や花などを飾り付けて仕上げ、納める。来年用の笠については、ベトナムに発注するとともに、地元で編み手を育てる取り組みを9月に始めるという。(安斎耕一)