夏休みの歌舞伎町「トー横」で少年警察ボランティアがパトロール

　東京都新宿区歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯に多くの少年少女が集まる夏休みに合わせ、警視庁の「少年警察ボランティア」として活動する大学生らが21～24日、パトロールをした。「トー横に興味があった」という子どもたちに、悩み事がないかを尋ねたり相談窓口を紹介したりした。
　ボランティア54人や新宿署員らが4日間で計260人に声をかけた。中高生が多く、中には小学生もいたという。
　ボランティアの日本文化大法学部の川村知靖さん（21）は、メンズ地下アイドルのライブを見に来た女子高校生から話を聞いた。高校生は「『ホテルに行かない』と大人から声をかけられた」と怖がっていたため、相談窓口を紹介したという。川村さんは「少年少女を狙う大人がいることを知ってもらいたい」と話した。
　少年育成課の佐藤直樹課長は「歌舞伎町は華やかで楽しそうに思うかも知れないが、その裏には様々な危険が紛れている。安易な気持ちで近づかないで」と呼びかけている。