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焼夷弾、欠けた常夜灯…「富山大空襲を体感するツアー」高校生が開く
2025.07.27

戦争体験の伝承に取り組む高校生のボランティア団体「輪音(わおん)」が27日、80年前の富山大空襲について学ぶ「戦跡ツアー」を開いた。子どもから大人まで約20人が参加。メンバーと共に戦争と空襲の痕跡や遺物を見て回り、惨禍に思いをはせた。
1945年8月2日未明、米軍機が富山市を爆撃した大空襲で市中心部は壊滅的な被害を受け、2700人以上が亡くなった。輪音は体験者の話を聴く講座を開いてきたが、現場を巡ることで深く実感してもらおうと、ツアーを企画した。
犠牲者への祈りをこめて造られた「戦災復興記念像」に立ち寄った後、県護国神社を訪問。栂野守雄宮司から、空襲の死者は川に流され「正確な人数もわからなかった」と聞き、実際に落とされた焼夷(しょうい)弾や戦死者の手紙などの展示を見学した。
空襲で欠けたと伝わる常夜灯も訪れた。輪音のメンバーが「焼夷弾が雨あられのように降ったという体験者の証言を実感させる」と説明し、参加者は四方に残る傷に目をこらした。
輪音の共同代表、西田七虹(ななこ)さんは高校2年生。「こうした痕跡が知られないのはもったいない。参加者は実際に足を運ぶことで新たな気づきがあったのでは」と話した。(佐藤美千代)
1945年8月2日未明、米軍機が富山市を爆撃した大空襲で市中心部は壊滅的な被害を受け、2700人以上が亡くなった。輪音は体験者の話を聴く講座を開いてきたが、現場を巡ることで深く実感してもらおうと、ツアーを企画した。
犠牲者への祈りをこめて造られた「戦災復興記念像」に立ち寄った後、県護国神社を訪問。栂野守雄宮司から、空襲の死者は川に流され「正確な人数もわからなかった」と聞き、実際に落とされた焼夷(しょうい)弾や戦死者の手紙などの展示を見学した。
空襲で欠けたと伝わる常夜灯も訪れた。輪音のメンバーが「焼夷弾が雨あられのように降ったという体験者の証言を実感させる」と説明し、参加者は四方に残る傷に目をこらした。
輪音の共同代表、西田七虹(ななこ)さんは高校2年生。「こうした痕跡が知られないのはもったいない。参加者は実際に足を運ぶことで新たな気づきがあったのでは」と話した。(佐藤美千代)