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「今こそ助け合う時だ」金沢・大浦小に災害ボランティアセンター開設

2025.08.10
 金沢市を襲った大雨で浸水被害を受けた人たちを支援する動きが9日、始まった。市が市立大浦小学校に災害ボランティアセンターの現地本部を開設。家財の運び出しや廃棄などを担うボランティアが次々に現場へ向かった。
 午前9時に受け付けが始まり、夕方までに計73人のボランティアが参加。学校のある大浦町と、隣接する東蚊爪町、木越町の計42軒を訪れた。
 大浦町の古賀鉄夫さん(69)の倉庫には7日に濁流が押し寄せ、水位は70センチ以上に達した。「ポンプで排水しようとしたが、水の流れ込みが速くてあきらめた」
 ボランティアが折りたたみベッドや布団、書籍などを、倉庫から軽トラックに運んだ。約2時間の作業後、古賀さんは「テレビで能登の様子を見ていたが、自分がボランティアのお世話になるとは思わなかった。来てくれて助かった」と、ほっとした表情だ。
 災害支援のボランティアに初めて参加した中谷佳奈さん(37)は「市内でこれほどの大雨は初めて。今こそ助け合う時だ」と話した。夫婦で駆けつけた元屋雅美さん(52)は「以前から能登でボランティアをしたいと思っていたが、なかなか行けなかった。今回は隣町で災害があったので、自分にできることをやろうと思った」
 野々市市の有田智史さん(66)は慣れた手つきで清掃や搬出の作業をした。能登半島地震の後に30回以上も通った奥能登の被害も心配している。「必要があれば、すぐに向かうつもり」と力を込めた。(杜宇萱)