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外国ルーツの子の進学応援 越谷で高校入試「ガイダンス」 市内外10組参加 

2025.09.08
 外国にルーツを持つ子どもやその保護者に高校入試の情報を提供する「多文化進学ガイダンス」が7日、埼玉県の越谷市市民活動支援センターであった。

 母国との就学制度の違いなどで、日本の高校入試の仕組みを理解できずに悩む外国人のサポートが目的。外国人の学習支援などに取り組む団体や自治体が「ガイダンス」や「相談会」として各地で開いている。

 越谷では、越谷、草加市で外国人の子の学習支援をする「多文化こども学習塾」と越谷市国際交流協会、市民活動支援センターが共催。市内外から10組が参加し、越ケ谷、岩槻、吉川美南、三郷北の各県立高校の教員らが相談に応じた。

 2カ月前に中国から来日し、高校進学を検討している越谷市の女性(16)と家族には、岩槻高の広瀬純一教頭が対応。資料を示しながら入試の仕組みを説明し、入試情報が確認できる県立総合教育センターのホームページも案内した。「無理なく通学できるか知るためにも学校説明会に参加を」とアドバイスした。

 東京出入国在留管理局(東京入管)の在留支援部門の担当者が高校卒業後の在留資格などを分かりやすく教えるコーナーもあった。

 外国人の子の学習支援などをする県内の団体でつくる「多文化こども支援連絡会」の代表、小川満さん(73)は「多くの日本人は地域の外国人たちと一緒に暮らしていきたいと考えていると思う。ボランティアがこのような形でお手伝いできれば」と話した。14日には川越市、24日には富士見市でも開催される。問い合わせは小川さん=電090(7422)2002=へ。(大久保謙司)