活動レポート

障がい者施設に支援物資を届けています:能登半島地震

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掲載日 2024.01.05

特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan)

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石川県・能登半島で1月1日に起きた最大震度7の地震では、これまでに80人以上が亡くなり、被災地では懸命の救助活動が続いています。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
AAR Japan[難民を助ける会]は緊急支援チームを現地に派遣し、同県珠洲市内の避難所で炊き出しを行っているほか、県内各地の障がい者施設に支援物資を届けています。

壊滅的被害を受けた珠洲市は全域で断水が続き、停電している地域もあります。社会福祉法人すず椿が運営するグループホーム「クオーレすず椿」では、施設の建物は幸い大きな被害がなかったものの、障がいがある利用者や職員の自宅が損壊し、安否の確認ができていない人もいるといいます。サービス管理責任者の坂口淳子さんは「保管していた非常食を利用者の皆さんにお分けしましたが、いつなくなってしまうか心配です。避難所に届く食料などの支援物資は圧倒的に不足しているうえ、避難所を離れて自宅に戻ると入手が難しいのが実情です」。

施設の生活相談員、仲本幸江さんは「ある職員は正月で帰省してきた息子夫婦と孫2人、父親の6人で、食料もなくなり不便な生活を強いられています。近隣にはスーパーマーケットが1店だけ営業していて、客は激しい揺れで床に散乱した商品を真っ暗な中で拾って購入している状況です」と話します。

AAR緊急支援チームは4日夜、ペットボトル飲料水、給水タンク、食料(缶詰、インスタントカレーなど)、非常用トイレ、衛生用品(体拭きシート、水のいらないシャンプーなど)をお届けしました。「断水しているため、近所の沢で水を汲んでトイレを流している」「女性でも外で用を足しているケースもある」とのことで、給水タンクや非常用トイレは職員の皆さんから特に喜ばれました。

珠洲市へのアクセスは、七尾市から北部に抜ける辺りから道路状況が悪くなり、穴水町以北は路面が激しく波打ち、大きな亀裂が入るなど極めて危険な状況です。土砂崩れや路面の崩落も散見され、あちこちで車両が脱輪するなど大渋滞が発生。支援物資を調達した富山県西部の射水市から珠洲市まで6時間半もかかりました。

被災地では厳しい冷え込みの中、多くの被災者が各地の避難所に身を寄せ、あるいは損壊した自宅で在宅避難を余儀なくされていますが、水や食料などの支援物資が不足しています。AARの能登半島地震緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。

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